<水道水>ため池の水を310世帯に供給/三重
2011年1月13日(木)付の毎日新聞は、三重県伊賀市上神戸の住宅団地・きじが台地区(約310世帯)で、地区の専用水道を管理する不動産会社(大阪市淀川区)が、ため池からくみ上げた水を滅菌、ろ過後に水道水として全世帯に供給していたことが分かった、と伝えた。
住民によると、ため池には生活排水も流れ込んでいるという。
同県は水道法に違反する可能性があるとして調査しているという。
会社の担当者などによると、同地区では井戸水を利用しているが、昨年末ごろからくみ上げ用のポンプが不調で給水量が減った。
このため、11日午後5時ごろからため池の水をくみ上げ、井戸水の滅菌、ろ過に使うタンクを通して給水。
12日昼ごろ、地元住民がため池を見て気付き、市に通報したという。
担当者は「昨年末に水質検査をした際には問題がなかった。
県に報告の必要があることを知らず、申し訳ない」と話しているという。
市などは水質検査を実施中で、水道の利用を控えるよう呼びかける一方、給水車を出して対応しているという。
地元住民(68)は「ため池には生活排水も流れ込んでいて安全性に問題がある。住民に相談なくやっており、遺憾だ」と話したとのこと。