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簡易水道から原因不明の異臭、年末年始“断水”生活36世帯、給水車頼み1週間/山梨

 2011年1月12日(水)付け山梨日日新聞は、大月市猿橋町小沢の36世帯(96人)が加入している田中地区簡易水道から薬品のような臭いがしたため、昨年12月30日から飲料水などとして使えない“断水”状態になっていることが、5日分かった、と伝えた。
 水質を調べたところ、大腸菌などが検出されたという。
 詳しい原因は不明で、臭いが収まっておらず、復旧のめども立っていない。
 加入世帯には市の給水車が水を提供しているが、風呂に入れないなど不便な生活が続く。住民からは「正月気分にもなれなかった」という声も出ているという。
 詳細検査で大腸菌などが検出されたことも踏まえ、市は同日午後から、簡易水道の利用をトイレの利用だけに制限した。
 防災無線で飲料水や風呂の水に使わないよう呼び掛けた。
 同日以降、1.5トンの給水車を毎日出動させ、住民に水を供給しているという。
 市は、異臭の原因について「長年、農作業などで使用した薬品が地中に染み込み、井戸水に流れ込んだ可能性がある」(同課)との見解を示す。
 1週間が経過した現在、再検査で大腸菌は検出されていないが、「臭いは完全に消えたとは言えない状況」(同課)で、飲料水として利用できるめどは立っていないという。
 長期化する可能性があり、今後は簡易水道から上水道への移行を含めた協議もしていくという。
 同課は「住民の安全に関わる重要な問題なので、一刻も早く安全な水を供給できるよう方法を検討したい」としているという。

ニュース資料:2011年(平成23年)1月6日(木)山梨日日新聞