温泉側に2億6000万請求―「下水道使用料で不正」/埼玉
2010年12月25日(土)付の読売新聞は、行田市は24日、同市向町の日帰り温泉施設「古代蓮(はす)物語」を運営する共立メンテナンス(東京都千代田区)と子会社の共立フーズサービス(同)に対し、不正な迂回(うかい)配管で下水道使用料の一部を免れたとして、追加徴収分と行政上の罰金(過料)計約2億6000万円の支払いを求める処分を行ったと発表した、と伝えた。
市は、迂回配管が計測器の付いた通常の管の下の地中に隠す形で埋められていた点を「極めて悪質」と判断。過料の金額(約1億2900万円)は、条例で「不正で免れた使用料の5倍以内」と定めた上限の5倍に設定したという。
温泉施設は2002年に開業。迂回配管の存在は、運営会社が今年3月、市に報告した。昨年6月に初めて知ったと主張し、工事指示などへの関与は否定しているという。
追加徴収分は市が第三者に依頼し、過去5年分を厳格に算出。ただ、過料の期間は、会社側の主張に沿って昨年6月以降とせざるを得なかったという。
共立メンテナンスは読売新聞の取材に対し、「通知を受け取っていないので、コメントは差し控えたい」とした。温泉施設はこの問題を受け、3月から休業しているという。