基準値6倍の有害物質―鯖江・黒津川水門で検出/福井
2010年12月1日(水)付の産経新聞は、県が発表した2009年度の大気や水質の監視結果によると、鯖江市の御幸町と神明町の境界付近にある黒津川水門で、環境省が昨年11月に定めた基準値を上回る「1,4-ジオキサン」が検出された、と伝えた。
流域の事業所の排水が原因とみられ、県の指導を受けて事業者が処理施設の設置を進めるという。
県が行っている定期的な水質調査で、環境基準(1リットル当たり0.05ミリグラム)の約6倍の0.29ミリグラムが検出されたという。
同川は飲用や漁業に使われておらず、数値は十分に低いため、万一人体に入っても影響しないレベルとしているという。
有機溶剤として広く使われている物質で、発がん性や肝臓や腎臓に障害を引き起こす疑いがあるとされたため、環境省は昨年11月、公共用水や地下水の調査の基準値を新たに定めたという。排水基準については審議中とのこと。