レジオネラ属菌:湯本温泉「礼湯」から検出-長門市所有、源泉からも/山口
2010年11月26日(金)付の毎日新聞は、長門市は25日、湯本温泉の市営公衆浴場「礼湯(れいとう)」の男湯と、市所有の源泉「日置3号泉」(同市日置上)から、基準値の約7倍のレジオネラ属菌がそれぞれ検出されたと発表した、と伝えた。
健康被害の報告はない。礼湯と、源泉を使用する日置農村交流活性化センター(黄波戸温泉)は臨時休業し、感染防止対策を実施するという。
市によると、11月初旬、市内12カ所の施設や源泉で年1回の定期水質検査を実施。24日に結果が判明したという。
市などによると、この菌は自然環境に生息するが、塩素や60度以上で死滅するという。感染すると、肺炎や高熱などの風邪に似た症状を発症し、重症の場合、死に至ることもある。幼児や高齢者などが感染しやすいが、人から人にはうつらないという。
礼湯は62度に加温した源泉をかけ流しているが、塩素は使っておらず、2002年にもこの菌が検出された。市は、感染防止策として礼湯の配管や浴槽を薬剤で洗浄。源泉の配管には、滅菌用に塩素注入装置を設置する。営業再開までセンターは1週間、礼湯は3週間程度かかる見込みとし、市は「1日も早く営業再開できるように努力したい」としているという。