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<新日鉄名古屋>汚水漏出の疑い-会社と社員を書類送検/愛知

 2010年11月1日(水)付の毎日新聞は、新日本製鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)で今年1月、基準を上回る高アルカリ水が名古屋港に漏出しているのが見つかった問題で、名古屋海上保安部は1日、同社(東京都千代田区)と同社名古屋製鉄所の水質検査などを担当する男性社員(52)を水質汚濁防止法違反の疑いで名古屋地検に書類送検した、と伝えた。
 社員の容疑は、1月18日に敷地内の護岸ブロックの点検を行った際、亀裂や排水のにじみを発見したにもかかわらず放置。同19日~2月1日に計7回、同法で定められた水素イオン濃度(pH)の排出基準値(5~9)を上回るpH12.1~12.3の高アルカリ性の排水を同港に漏出させたとしているという。
 同保安部によると、護岸ブロック付近の敷地内に埋め立て材として使われたスラグ(鉱さい)が雨水などと混ざってアルカリ化し、岸壁の亀裂から漏れ出したとみられる。社員は「アルカリ性との認識がなく、放置してしまった」と供述しているという。

ニュース資料:2010年(平成22年)11月1日(月)毎日新聞


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