3000世帯で水道一時濁る-配管工事の影響/長野
2010年10月21日(木)付の信濃毎日新聞は、20日午後3時半ごろから、東御市の田中、和(かのう)両地区の約3000戸で水道水が赤茶色に濁った、と伝えた。
市上下水道局によると、同市県の求女沢(もとめざわ)川周辺で行っていた配管工事中、管内の水の流れが一時的に速くなり、内部に沈殿したり、付着したりしていた砂や鉄分を押し流したらしいという。午後9時ごろまでに濁りはほぼ消えた。午後10時までに健康被害の報告はないという。
同局によると、市内の上水道は標高差を利用した自然流水のため、工事現場より標高の低い場所で濁りが目立った。市はオフトーク通信や緊急時のメール配信サービス、広報車などで水道水を使わないよう呼び掛けたという。
市役所には、食事や入浴ができないとの苦情や問い合わせが相次いだ。同局の山口久二局長は取材に「夕食時に大変なご迷惑を掛け、申し訳ない」と陳謝したという。
同市本海野の元会社役員所三郎さん(76)宅では、午後5時すぎに夕食の準備を始めたところ、水が濁っているのに気付いた。濁りがまだ及んでいない市内の実家から水をくんできて食事を作った。「原因が知らされていないので不安」と話していたという。