琴平の温泉源泉加水問題:町、業者ら「安心宣言」―冬・夏の湯量確保に疑問も/香川
2010年10月8日(金)付の毎日新聞は、琴平町が、湯量不足を補うため町内の温泉施設に供給していた源泉に水を加えていた問題で、町は7日、加水をしなくても1日の需要量に見合う源泉湧出量が確保できたと説明。町と町観光協会、こんぴら温泉旅館ホテル協組の3者が「安心宣言」をした、と伝えた。
しかし、湧出量が減る時期には、湯量の確保ができないため、疑問の声が上がっているという。
町によると、源泉を供給していた10施設のうち、大口の同じ経営体の2施設が自前の源泉に切り替えることにし、7日、必要な工事を終えたという。このため、残り8施設の需要量と湧出量がほぼ同じになったとした。小野正人町長は「2年以上も加水していたことを改めて利用者や関係者におわびする。新たな源泉の開発も早急に進めたい」と話したという。
町は8施設の関係者を集め、源泉に加水しない意向を話したが、関係者から「冬場と夏場には加水しないと湯量が確保できない」との声が上がった。このため町は「湧出量が少ない時期に限り、成分表に明記した上で加水した源泉を供給することもあり得る」との考えを示したという。
温泉法では、加水について規制はないが、施行規則で加水した場合の表示義務を定めている。