猛暑の大阪、プールも温泉?-過半の屋内施設で水温33度以上/大阪
2010年9月18日(月)付の産経新聞は、記録的な猛暑に襲われた今年の大阪で、市営の屋内プールでも今夏、約30度の設定水温を超え、過去最高とみられる34.7度など6施設で34度台の水温を記録していたことが、市のまとめで分かった、と伝えた。
利用者から「すぐに息があがる」「温泉で泳いでいるようだ」といった苦情が相次いだという。温かすぎるプールで運動を続けると熱中症に陥る危険もあり、専門家は「泳ぐなら水分補給が必要」と呼びかけているという。
市によると、屋内プールは30度前後の水温を想定。しかし、今年は全24施設のうち13施設で33度以上、6施設で34度を超える最高水温を記録したという。
市の担当者は「屋内でも日当たりのよい施設はどうしても水温が上昇し、苦情が出る。今年は各施設とも過去最高を更新しているのではないか」としている。
温かすぎるプールの市への苦情が年々増え、競技用と2003年以降に新築した計8施設に水を冷却できる熱交換器を設置。この8カ所では、猛暑の今年も32度台に最高水温を抑えることができたという。
しかし、冷却設備の追加工事には1千万円単位の費用がかかるため、他の施設では設置のめどはたっていない。このため、設備のないプールでは窓の開放や水の補給、温水シャワーの休止などで対応。しかし、貯水槽ですでに30度前後に上がっており、“焼け石に水”だったという。