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井戸水使用の下水道料金、賦課漏れ600件/熊本
2010年9月9日(木)付の熊本日日新聞社は、熊本市で生活用や事業用に使った井戸水を公共下水道に流しながら、下水道料金徴収を免れていたケースが年間約600件に上っていることが8日分かった、と伝えた。
賦課されなかった額は家庭用だけで年間約1300万円で、請求可能な過去5年間では計6500万円程度。これに使用水量の多い事業用が加わるため、賦課漏れ額はさらに膨らむ見通しという。
熊本市上下水道局によると、水道水を利用する世帯や事業所の下水道料金は水道料金と一緒に徴収される。自前の井戸水を使用する場合は、下水道に接続後すぐ同局に使用開始届を出させ、一般家庭は一律月額1700円、事業所はメーターで把握した使用量に応じ徴収しているという。
同局の直接訪問と外部委託調査を総合すると、2009年度、井戸水への賦課漏れが571世帯、29事業所の計600件確認された。それまで数年もほぼ同様の傾向で、賦課漏れの総件数は過去5年で2,000~3,000に上るとみられるという。
井戸水の下水道使用開始届は条例で各家庭や事業所が提出することになっているが、条例の指定を受けた市内外約450の指定工事店が代行することも多い。このうち1社は123件もの届け出を怠り、賦課漏れにつながったという。
市上下水道局は熊本日日新聞社が問い合わせるまでこれらの事実を公表せず、市議会にも報告していなかった。大量の賦課漏れを招いた指定工事店へも指定停止などの処分は見送っていたという。
同局総務部は「再発防止へ指定工事店への指導と処分を厳しくするとともに、井戸水を使う各世帯や事業所へも周知徹底を図る。大口の事業所でこのようなことがないかも調べる。今回は賦課漏れが分かった年度分だけ徴収するが、今後は過年度分にさかのぼって請求することもありえる」と説明しているという。
ニュース資料:2010年(平成22年)9月9日(木)熊本日日新聞社
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