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伏見の焼却灰施設稼働延期問題:「操作・設計ミス」住友重機が謝罪/京都

 2010年9月8日(水)付の毎日新聞は、京都市が埋め立て処分場「エコランド音羽の杜(もり)」(伏見区醍醐陀羅谷)に建設中の焼却灰溶融施設で、試運転中に排水から基準値を超えるダイオキシンが検出され、稼働が遅れている問題で、市議会くらし環境委員会は7日、工事を担当した住友重機械工業(東京都)の木下幸雄副社長らを参考人聴取した、と伝えた。
 木下副社長は操作や設計段階でのミスがあったことを明らかにし、「多大な迷惑をかけ、深くおわびします」と謝罪したという。
 同施設は、ごみの焼却灰を溶かして固め減量する施設で、同社が2005年に114億円で建設を受注した。2009年12月から試運転を始めたが、今年4月に施設内の排水から基準値の最大42倍のダイオキシンが検出され、原因究明や対策のため5月末に完成する予定の工期が大幅に遅れている。市に対し、同社は1日当たり約200万円の遅延損害金が発生しているという。
 同社によると、ダイオキシンが流出した原因は、送水ポンプの手動操作ミス。未処理の排水があふれて、ダイオキシンが側溝から水槽に流入したうえ、通気孔から別の水槽にも流出した。操作の人為的ミス▽排水が側溝に流れ出す構造になっていた設計ミス▽本来あるべきでない場所に通気孔があった施工確認ミス-が重なったという。
 今後、設計や施工段階でのミスを修繕し、作業員の教育を徹底させ、年内に完成させる予定とのこと。
ニュース資料:2010年(平成22年)9月8日(水)毎日新聞


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