三菱化学水質データ改ざん:県と四日市市、事業所に立ち入り―管理の甘さ指摘/三重
2010年2月16日(火)付の毎日新聞は、三菱化学四日市事業所が、新たに5件の水質汚濁データ改ざんを公表した問題で、四日市市と県は15日、同事業所に立ち入り調査した、と伝えた。
調査では、市川吉則課長ら市環境保全課職員3人と県四日市農林商工環境事務所の職員3人が、排水、排ガスのデータが不十分なことについて、同事業所の中野郁雄RC推進部長らから説明を求めたという。
調査後、市川課長は「『環境管理態勢への認識がかなり甘い』と指摘した。改ざんについては社内調査結果を待って指導したい」と話したという。
この問題では、1月22日に水素イオン濃度指数(pH)が県の基準値以上だったのに、担当者が子会社に別の日のデータに差し替えるように指示していたことなど、同事業所が改ざん2件を公表。
今月12日には、pHやノルマルヘキサン抽出物含有量について改ざん指示が疑われる数値がさらに5件あったことを明らかにしているという。
また、水質汚濁防止法が調査を定める計測記録の欠落が41件あり、県条例や大気汚染防止法が調査を定める排ガスデータについて測定回数の不足などが66件判明しているという。