温泉使えず―入浴値下げ・下松/山口
2010年1月21日(木)付の朝日新聞は、露天風呂からの瀬戸内海の景観で知られる下松市笠戸島の国民宿舎・大城の温泉施設が、21日から工事事故の影響で水道水の湯沸かしに切り替わることになり、入浴料を値下げする、と伝えた。
大城の温泉は2005年12月オープン。温泉水を地下600メートルから汲み上げ温めている。ヒラメ料理人気もあり宿泊客以外にも年間約8万5千人の日帰り入浴客があるという。
運営を委託する市産業観光課によると、今月18日、温泉をくみ上げるポンプ交換のため、クレーンで湯を通すパイプの引き上げ作業中にパイプが破損、作業員が足を骨折する事故が起きたという。
市は事故原因などを解明するまで工事を中断。温泉水をくみ上げられないため施設内にあるボイラーで水道水を沸かしてしのぐことにした。
工事再開まで1カ月以上かかる見込みで、温泉水に戻す時期も未定という。
値下げ後の入浴料は中学生以上200円(通常500円)、小学生100円(同300円)など。
市は「温泉という付加価値がない分、値下げした。温泉時期でもあり、一刻も早く復旧したい」と話しているとのこと。