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汚水:養豚の80トン川へ スイッチ切り忘れ-邑南・いわみファーム日貫/島根

 2009年11月27日(金)付の毎日新聞は、26日午前3時ごろ、邑南町日貫有安の養豚場「いわみファーム日貫農場」で、豚のふん尿を処理する途中の汚泥水が汚泥槽からあふれているのを、出勤したいわみファームの服部充雄社長が発見、同町農林振興課に通報した、と伝えた。
 同課で調べたところ、汚泥水は排水路を伝って約750メートル北東にある江津市桜江町の糸谷川に流入していた。同社によると、流出した汚泥水は約80トン。町によると、糸谷川と下流の日和川、八戸川は上水道には使用されていないという。
 町では下流の2カ所に吸着マット200枚と木炭約190キロを敷き詰め、汚水を吸着・浄化している。また、採取した川の水を研究機関に送り、汚染度を調査しているという。
 同社は1991年に有限会社化。町内の2カ所の養豚場から、いわみポーク豚を年間約9000頭出荷している。同養豚場は1996年7月に稼働開始したが、1999年4月に蒸発散装置の故障で汚水が流出する事故があり、2002年6月に当時の石見町(現・邑南町)、桜江町(現・江津市)、下流の自治会と公害防止の覚書を交わした。しかし、2008年5月には下流で濁水が見つかったほか、今年に入って2回、汚水の流出事故を起こしている。
ニュース資料:2009年(平成21年)11月27日(金)毎日新聞


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