■2018年 第41週(10月14日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第41週の速報によると、1,713名(前年同週1,367名・前年同週比25.3%増)の感染者が報告されました。 (グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
例年は10月に入ると報告数は減少する傾向にありますが、今週も依然として多くの報告がありました。
(グラフ⑥参照)※別ページで表示(PDF)
次週には、昨年1,722名(過去最多)を上回ることが確実であり、このまま推移すると、最終的には初めて2,000名を超える可能性が高まっています。
■10月中に、1週間で5件以上の報告があった都道府県の回数は
昨年の10月は5週間では、
延べ11回ありました。
(内訳)
岩手県 1回(6名)
栃木県 1回(6名)
群馬県 1回(5名)
埼玉県 1回(6名)
千葉県 1回(5名)
東京都 1回(7名)
神奈川県 2回(5名×2回)
愛知県 1回(5名)
大阪府 1回(5名)
熊本県 1回(5名)
※カッコ内は報告数 |
今年は、今週までの2週間で、
既に昨年を上回る延べ14回あります。
(内訳)
茨城県 1回(5名)
埼玉県 1回(5名)
千葉県 2回(9名、7名)
東京都 2回(5名、9名)
神奈川県 1回(6名)
新潟県 1回(6名)
長野県 1回(5名)
静岡県 1回(6名)
愛知県 2回(6名×2回)
大阪府 1回(6名)
兵庫県 1回(5名)
※カッコ内は報告数 |
今年の報告数が昨年より、いかに増えているかがわかります。
秋の行楽シーズンに入り、ホテル・旅館のお風呂の衛生管理はもちろん、スーパー銭湯などの日帰り入浴施設も、大勢の人で賑わうことと思います。
安心して入浴して頂けるよう、衛生管理は万全に行いましょう。
普段より利用客が多いと、いつも通りに管理していても、消毒効果が減少することがあります。
人気の高いジャグジーや薬湯風呂などの浴槽は、毎日換水し、念入りに清掃・消毒を行いましょう。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→ここをクリック **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。