津保健所(衛生指導課)は、2018年(平成30年)10月31日(水)に「レジオネラ症防止対策講習会」を三重県津庁舎6階大会議室で開催し、協会職員が講師を担当させて頂ききました。
この講習会には、管内の入浴施設、宿泊施設、社会福祉施設、スポーツ施設等の担当者など、約80名の方が出席されました。
今回の講演では、「入浴施設におけるレジオネラ症予防対策について(施設が行う衛生管理)」と題して、レジオネラ症に関する基礎的な情報とレジオネラが繁殖する原因となるバイオフィルム(スケール含む)の生成過程を前段でお話しし、その後、法令に則った衛生管理について説明しました。
その上で、年間の定期で行う配管洗浄(ろ過器内の洗浄)を行いバイオフィルムを取り除く洗浄・消毒を行った後にも、その直後から汚れが始まるということを意識し、いかにして施設の方が日常の管理の中でレジネラ菌を基準値以内に抑えるかについて、設備ごとにお話ししました。
常に浴槽水は満杯にし、規則に従い適切な頻度で完全換水を行い、その際に浴槽内・床・排水溝など特に汚れが着きやすい箇所を清掃・消毒を行うこと。
塩素系薬剤による浴槽水の消毒(塩素系薬剤では消毒効果が減弱する温泉水には他の方法との併用など)、設備ごと(集毛器・ろ過器・配管・シャワー・貯湯槽など)の清掃・消毒の方法と頻度、定期的な水質検査の実施などについて、説明しました。
また、これら作業の記録を残すことの大切さもお伝えしました。
さらに、本年8月、厚労省より「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針」(平成15 年厚生労働省告示第264号)が一部改正され、加湿器の衛生上の措置について明記されたことを受けて、加湿器の衛生管理方法について、講義を行いました。