夷隅保健所(千葉県夷隅健康福祉センター 健康生活支援課)は、2018年(平成30年)10月25日(木)に「平成30年度レジオネラ症防止対策等地区別衛生講習会」を勝浦市芸術文化交流センター・Kuste(キュステ)1階大会議室で開催し、協会職員が外部講師として講習の一部を担当させて頂ききました。
この講習会には、管内の入浴施設、宿泊施設、社会福祉施設、ゴルフ場等の営業施設担当者で、約50名の方が出席されました。
当協会の職員が担当した講演では、「レジオネラ症予防対策」と題して、レジオネラ症とレジオネラ属菌の概要、過去に起きた集団感染事故事例と施設(みはらし温泉)の事例詳細に続き、バイオフィルムは塩素が効きにくくレジオネラ属菌が増殖する場所となること、効果的な対策としてバイオフィルムの除去を行うこと、日常の衛生管理として浴槽・ヘアキャッチャー、ろ過機等各設備機器ごとの適切な衛生管理法の説明、シャワー内部でもバイオフィルムが作られることがあるため分解洗浄消毒が有効なこと、1年に1回以上循環配管の洗浄を実施することによりバイオフィルムを取り除き適切な衛生対策を行うこと、及びその方法について、10分の休憩をはさんで約2時間にわたり話しました。
また、本年8月、厚労省より「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針(平成15 年厚生労働省告示第264号。以下「指針」という。)が一部改正され、加湿器の衛生上の措置について明記されたことを受けて、保健所からの要望により、特に注意が必要な家庭用超音波加湿器のレジオネラ症予防に対する衛生管理方法について講義を行いました。