下水道に汚泥流す―「地球環境秀明」社員ら3人逮捕/静岡
2010年2月9日(火)付の毎日新聞は、下水道に油を含んだ汚泥を流したとして、県警生活環境課と沼津署は8日、微生物を使ったバイオトイレなど環境ビジネスを手がける「地球環境秀明(ひでみつ)」(本社・沼津市)の社員ら3人を廃棄物処理法違反容疑で逮捕した、と伝えた。
同社の社長(58)についても同容疑で逮捕状を取り、行方を追っているという。
逮捕容疑は、2009年5月28日~6月25日にかけ計3回、清水町八幡にある秀明の営業所内にあるマンホールから汚泥を下水道に流したとしている。
県警によると、3人のうち2人の容疑者は容疑を認めているという。
同課によると、秀明は浄化設備を岐阜県内の工場に納入したが、うまく機能せず、引き取った汚泥の処理に困り、下水道に流したとみている。
この工場を経営する会社は「5年前に浄化設備の設置を依頼したが、契約通りの処理能力がなかった。裁判で損害賠償を求めている」と話したという。
静岡県によると、県東部の生活排水を処理する沼津市の「狩野川西部浄化センター」に昨年5月末~6月末に汚泥が計6回流れ込み、通常なら半日から1日の処理時間が3~4日に延びたという。
ホームページなどによると、秀明は1999年12月に設立。微生物を使った排水処理など環境ビジネスを手がけ、県のホームページでも紹介している。販売するバイオトイレは富士山にも設置されているという。
秀明は社員の逮捕について「事実だったとしたら残念だ」と話しているとのこと。