■2018年 第1週(1月7日・最終週報告)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第1週の速報によると、これまでで最多となる8名の感染者が報告されました。
(グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
今年はまだ始まったばかりですので、先週に引き続き、昨年(2017年)のデータについてです。
今回は、昨年(2017年)に感染地としての報告数の多かった都道府県と少なかった都道府県です。
この数値は、レジオネラ感染者が感染した地域(都道府県)が特定され、医療機関により自治体に報告があげられたものです。
※毎年、感染者報告数の2割程度は、感染した都道府県が特定されていません。
◆多い都道府県は、
①広島県 93名(前年18名㉘/前年比+75名)
②東京都 83名( 62名②/ +21名)
③埼玉県 71名( 57名④/ +14名)
④神奈川県 59名( 74名①/ -15名)
⑤兵庫県 58名( 60名③/ - 2名)
⑥愛知県 54名( 56名⑤/ - 2名)
⑦静岡県 47名( 37名⑧/ +10名)
⑧群馬県 45名( 27名⑱/ +18名)
長野県 45名( 37名⑧/ + 8名)
⑩大阪府 43名( 37名⑧/ + 6名)
※前年の人数の後の丸数字は順位です。
◆少ない都道府県は、
①鳥取県 1名(前年 0名①/前年比+ 1名)
②山梨県 2名( 8名⑩/ - 6名)
③香川県 3名( 4名⑦/ - 1名)
④佐賀県 4名( 2名④/ + 2名)
⑤島根県 5名( 2名④/ + 3名)
⑥秋田県 6名( 27名㉘/ -21名)
長崎県 6名( 11名⑭/ - 5名)
⑧岩手県 7名( 6名⑧/ + 1名)
和歌山県 7名( 10名⑫/ - 3名)
高知県 7名( 1名②/ + 6名)
※前年の人数の後の丸数字は順位です。
となっています。
(グラフ⑥参照)※別ページで表示(PDF)
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→ここをクリック **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。