■2019年 第44週(11月3日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第44週の速報によると、2,016名(前年同週1,879名・前年同週比7.3%増)の感染者が報告されました。
(グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
2年連続で2,000名を超えました。昨年よりも4週早いペースです。
10月末(第44週)時点での都道府県ごとの報告数については以下の通りです。
■報告数が多い都道府県は、
①東京都 161名(146名 ①)
②愛知県 140名(145名 ②)
③神奈川県 131名( 90名 ⑤)
④大阪府 106名(119名 ③)
⑤埼玉県 100名( 90名 ⑤)
⑥千葉県 98名( 88名 ⑦)
⑦兵庫県 83名( 73名 ⑨)
⑧群馬県 71名( 51名 ⑫)
⑨静岡県 67名( 91名 ④)
⑩宮城県 66名( 28名 ㉓)
福岡県 66名( 48名 ⑬)
などとなっています。
※カッコ内は、前年同週の報告数
&丸数字は多い順位 |
■報告数が少ない都道府県は、
①島根県 6名(14名 ⑧)
②高知県 7名( 8名 ④)
③佐賀県 8名( 9名 ⑥)
宮崎県 8名( 6名 ①)
⑤鳥取県 9名(16名 ⑪)
⑥青森県 11名( 6名 ①)
福井県 11名(17名 ⑯)
和歌山県 11名(16名 ⑪)
徳島県 11名(14名 ⑧)
愛媛県 11名(18名 ⑲)
などとなっています。
※カッコ内は、前年同週の報告数
&丸数字は少ない順位 |
(グラフ⑥参照)※別ページで表示(PDF)
■前年同週比較で
増加している都道府県は、
①神奈川県+41名(90名→131名)
②宮城県 +38名(28名→ 66名)
③北海道 +22名(31名→ 53名)
④群馬県 +20名(51名→ 71名)
⑤福岡県 +18名(48名→ 66名)
などとなっています。
※カッコ内は、(前年→今年)の報告数 |
■前年同週比較で
減少している都道府県は、
①広島県-40名( 87名→ 47名)
②静岡県-24名( 91名→ 67名)
③岡山県-19名( 70名→ 51名)
④大阪府-13名(119名→116名)
⑤滋賀県 -9名( 31名→ 22名)
などとなっています。
※カッコ内は、(前年→今年)の報告数 |
(グラフ⑦参照)※別ページで表示(PDF)
(グラフ⑧参照)※別ページで表示(PDF)
人口が多い地域が報告数が多いという傾向があり、前年と比べてもほぼ同じ地域が挙がっています。
そうした中で、著しく増加または減少しているのは次の通りです。
昨年8番目に多かった広島県(昨年87名)が今年は18番目の47名と減っており、10番目に多かった岡山県(昨年70名)が今年は15番目の51名と減っていることが際立っています。
逆に1番少なかった秋田県(昨年6名)が13名に増え(11番目)、4番目に少なかった鹿児島県(昨年8名)が15名に増え(14番目)、7番目に少なかった岩手県(昨年10名)が21名に増えて(18番目)います。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。 **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。