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レジオネラ症感染者数
■2019年 第7週(2月17日現在)のレジオネラ症感染者数
 国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
 第7週の速報によると、189名(前年同週142名・前年同週比33.1%増)の感染者が報告されました。
 (グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)

 今週は近畿の過去10年の感染者報告数のデータを紹介します。
年度別レジオネラ症例数(関東)
別ページにて表示(PDF)
 参考までに、各府県についてコメントします。

 近畿は、人口が全国3位の大阪府と7位の兵庫県が他の府県と比べると報告数に大きな差がありますが、昨年はその他の府県もあわせ全て過去最多を更新しています。

●三重県は、ここ3年間連続で増加しており、昨年は過去最多の38名となりました。
●滋賀県は、2015年(平成27年)の29名から一昨年2017年(平成29年)は20名まで減少しましたが、昨年は再び増加して過去最多の33名となりました。
●京都府は、2015年(平成27年)の36名から一昨年2017年(平成29年)は28名まで減少しましたが、昨年は再び増加して過去最多の45名となりました。
●大阪府は、2015年(平成27年)に83名になってからの3年間は80名前後で推移していましたが、昨年は前年からの増加数が愛知県・岡山県に次いで3番目に多い50名の増加となり、報告数133名は東京都・愛知県に次ぐ3番目(前年は6番)となりました。
●兵庫県は、2013年(平成25年)以降、おおむね増加傾向が続いており、昨年は前年2017年(平成29年)より18名の大幅な増加があり、過去最多の88名となりました。
●奈良県は、2016年(平成28年)までは10名前後で推移していましたが、一昨年2017年(平成29年)に18名になり昨年は1名の増加ながらも過去最多の19名となりました。
●和歌山県は、この地域では最も報告数が少ない県ですが、2016年(平成28年)に初めて10名を超えて(13名)からは2ケタが続いており、昨年は過去最多の17名となりました。

 ※次週は中国・四国のデータを紹介します。

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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
 ※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
① 年度別レジオネラ症例数
(1999年以降)
年度別レジオネラ症例数(1999年以降)
別ページにて表示(PDF)

② レジオネラ症報告数・月毎累計
(過去8年間)
③ 月別レジオネラ症報告数
(過去8年間)
レジオネラ症報告数・月毎累計(過去8年間) 月別レジオネラ症報告数(過去8年間))
別ページにて表示(PDF) 別ページにて表示(PDF)

④ レジオネラ症報告数・週毎累計
(過去8年間)
⑤ 週毎レジオネラ症報告数
(過去8年間)
レジオネラ症報告数・週毎累計(過去8年間) レジオネラ症報告数・週毎累計(過去8年間)
別ページにて表示(PDF) 別ページにて表示(PDF)
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
 銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
 また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
 見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
 日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
 過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
 
 また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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 営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
 地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。

 また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。

 なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
 どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
 管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。


正しい衛生管理は、正しい知識から!!

水を利用する設備(循環浴槽、冷却塔、人工池・噴水など)を起因とするレジオネラ症等の感染症を防止するためには、衛生に関する知識と安全に対する意識の向上が不可欠です。
入浴施設(スーパー銭湯etc.)、ホテル・旅館、高齢者施設などで衛生管理を担当している方は、まずは学ぶことから始めてみませんか?

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