■2019年 第6週(2月10日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第6週の速報によると、163名(前年同週125名・前年同週比30.4%増)の感染者が報告されました。
(グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
今週は中部の過去10年の感染者報告数のデータを紹介します。
参考までに、各府県についてコメントします。
中部は、人口が多い愛知県が全国でも報告数が多い県であり、全国の平均報告数(1,230名÷47都道府県=45.3名)を上回っている県が半数以上ある地域です。また、9県のうち石川県と福井県以外の7県が過去最多を更新しています。
●新潟県は、2015年(平成27年)に初めて40名を超えた翌年には29名に大幅に減少しましたが、ここ2年は増加を続け、昨年は過去最多の48名となりました。
●富山県は、2015年(平成27年)に過去最多の42名となった翌年には36名に減少しましたが、その後は徐々に増加して昨年は過去最多に並びました。
●石川県は、昨年は、前年2017年(平成29年)の38名から大幅に減少して24名となりました。
●福井県は、2015年(平成27年)に過去最多の25名となって以降、小幅ながらも2年連続で減少しています。
●山梨県は、この地域では最も少ない県ですが、昨年は前年から10名増えて過去最多の18名となりました。
●長野県は、4年連続で増加しており、昨年は初めて50名を超えました。
●岐阜県は、2017年(平成29年)には前年より減少しましたが、昨年は大幅に増加(前年比+14名)して過去最多の47名となりました。
●静岡県は、8年連続で増加しており、昨年は前年2017年(平成29年)より大幅に増加(前年比+40名)して過去最多の96名となり、全国でも8番目(前年は20番目)に多い県となりました。
●愛知県は、昨年、前年2017年(平成29年)からの増加数で全国で一番多い+59名となり、102名から161名となりました。また、全国でも東京都に次ぐ2番目に報告数の多い県となっています。
※次週は近畿のデータを紹介します。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。 **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、
レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。