■2019年 第5週(2月3日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第5週の速報によると、130名(前年同週94名・前年同週比38.3%増)の感染者が報告されました。
(グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
今週は関東の過去10年の感染者報告数のデータを紹介します。
参考までに、各府県についてコメントします。
関東は、人口が多いことや医療機関が多いなどの要因もあってか、全国の中でも報告数が多い地域であり、昨年は7都県のうち6都県が過去最多を更新しています。
●茨城県は、2016年(平成28年)に前年2015年(平成27年)の63名から46名に大幅な減少(前年比-17名)をしましたが、昨年は、過去最多の66名になりました。
●栃木県は、2016年(平成28年)に前年2015年(平成27年)に43名から34名に減少しましたが、ここ2年は連続で増加して、昨年は過去最多の50名になりました。
●群馬県は、2014年(平成26年)に前年2013年(平成25年)の30名から12名まで減少しましたが、その後おおむね増加傾向が続き、昨年は過去最多の59名の報告がありました。
●埼玉県は、2015年(平成27年)に前年2014年(平成26年)の54名から大幅な増加(前年比+37名)をして91名になった後、90名台が続き、昨年は過去最多の100名となりました
● 千葉県は、前年2017年(平成29年)まで2年連続で減少していましたが、昨年は前年の65名から大幅に増加(前年比+36名)し、過去最多の101名になりました。
●東京都は、2016年(平成28年)に4年ぶりに前年より減少しましたが、ここ2年は再び増加し昨年は過去最多の163名になりました。人口や施設数が多いこともあってか4年連続で全国で一番多くなっています。
●神奈川県は、2015年(平成27年)に過去最多の144名となった後の翌年から2年連続で減少していましたが、昨年は再び増加して114名になりました。
※次週は中部のデータを紹介します。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。 **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、
レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。