■2019年 第4週(1月27日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第4週の速報によると、101名(前年同週65名・前年同週比55.4%増)の感染者が報告されました。
(グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
今週は北海道・東北の過去10年の感染者報告数のデータを紹介します。
参考までに、各府県についてコメントします。
北海道・東北の2017年(平成29年)は7道県のうち5道県が前年より多い報告数となりましたが、昨年は秋田県と山形県の2県以外の5道県が減少しました。
●北海道は、2017年(平成29年)に過去最多の44名の報告がありましたが、昨年は37名と減少しました。
●青森県は、2017年(平成29年)に過去最の10名の報告数がありましたが、昨年は8名に減少しました。
●岩手県は、2017年(平成29年)に過去2番目に多い21名の報告がありましたが、昨年は12名に大幅に減少しました。増減を1年毎に繰り返しているので、今年は増加の年にならないように。
●宮城県は、2017年(平成29年)に過去2番目に多い57名の報告がありましたが、昨年は32名と大幅に減少(前年比-25名)しました。過去最多の2013年(平成25年)の翌年は大幅に減少した後に再び増加してるので、同じ傾向にならないように。
●秋田県は、2016年(平成28年)に過去最多の32名の報告があった翌年2017年(平成29年)に5名と大幅に減少(前年比-27名)したが、昨年は9名に若干増えました。このまま増加傾向にならないように。
●山形県は、昨年、過去最多の20名の報告がありました。2年連続で徐々に増加していますが、今年は増加傾向に歯止めがかかりますように。
●福島県は、3年間増加し続け、2017年(平成29年)に過去最多の33名の報告がありましたが、昨年は4年ぶりに減少(前年比-7名)しました。このまま増加を抑えられますように。
※次週は関東のデータを紹介します。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。 **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、
レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。