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レジオネラ症感染者数
■2018年 第32週(8月12日現在)のレジオネラ症感染者数
 国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
 第32週の速報によると、1,148名(前年同週945名・前年同週比21.5%増)の感染者が報告されました。 (グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)

 今週も前2週よりも報告数は減り、今年のピークは過ぎた感じがしますが、過去の状況から見ると再び増加の傾向があるので、注意が必要です。
 (グラフ⑥参照)※別ページで表示(PDF)

 先週は、7月末(第31週)時点での都道府県の感染者報告数(感染者が治療を受けた医療機関がある都道府県)についてでしたが、今週は、感染した都道府県の報告数(感染者がどの都道府県で感染したか)についてです。
■7月末時点で、報告数が多い
 都道府県は、次の通りです。
 ①愛知県  63名(前年同週31名)
 ②広島県  49名( 〃  76名)
 ③埼玉県  48名( 〃  33名)
 ④兵庫県  36名( 〃  28名)
 ⑤静岡県  34名( 〃  23名)
 ⑥神奈川県 33名( 〃  28名)
 ⑦大阪府  31名( 〃  23名)
 ⑧千葉県  27名( 〃  20名)
 ⑨東京都  26名( 〃  41名)
 ⑨長野県  26名( 〃  23名)
 などとなっています。
■7月末時点で、報告数が少ない
 都道府県は、次の通りです。
 ①青森県  1名(前年同週 6名)
 ①香川県  1名( 〃   1名)
 ①高知県  1名( 〃   3名)
 ④秋田県  2名( 〃   1名)
 ⑤岩手県  3名( 〃   4名)
 ⑤熊本県  3名( 〃   9名)
 ⑦福井県  4名( 〃  10名)
 ⑦鳥取県  4名( 〃   0名)
 ⑦宮崎県  4名( 〃   5名)
 ⑦沖縄県  4名( 〃   5名)
 などとなっています。
 (グラフ⑦参照)※別ページで表示(PDF)

 前年と比べて、愛知県が倍増しています。また、埼玉県も5割増と目立っていますが、この他に、岡山県が前年の4名から24名と大きく増加しています。
 逆に前年と比べて、著しく少なくなっているのは広島県で、前年よりも27名も減っていますが、一昨年の同週は11名、その前の年の同週は13名と比べると多くなっています。

 しかし、多いから危険で少ないから安全ということを言っているのではありません。
 人口、医療機関の数、自治体の取り組み方など、色んな要素が、報告数に影響すると思います。
 ただ、こうした数値を知ることにより、決して他人事と思わず、やるべきことを的確かつ継続的に行うことで、自分のいる地域から感染する人が少しでも減るようにと考えながら、衛生管理を行って頂ければ幸いです。

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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
 ※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
① 年度別レジオネラ症例数
(1999年以降)
年度別レジオネラ症例数(1999年以降)
別ページにて表示(PDF)

② レジオネラ症報告数・月毎累計
(過去8年間)
③ 月別レジオネラ症報告数
(過去8年間)
レジオネラ症報告数・月毎累計(過去8年間) 月別レジオネラ症報告数(過去8年間))
別ページにて表示(PDF) 別ページにて表示(PDF)

④ レジオネラ症報告数・週毎累計
(過去8年間)
⑤ 週毎レジオネラ症報告数
(過去8年間)
レジオネラ症報告数・週毎累計(過去8年間) レジオネラ症報告数・週毎累計(過去8年間)
別ページにて表示(PDF) 別ページにて表示(PDF)
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
 銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
 また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
 見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
 日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
 過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
 
 また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。

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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
 また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→ここをクリック
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 営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
 地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。

 また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。

 なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
 どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
 管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。


正しい衛生管理は、正しい知識から!!

水を利用する設備(循環浴槽、冷却塔、人工池・噴水など)を起因とするレジオネラ症等の感染症を防止するためには、衛生に関する知識と安全に対する意識の向上が不可欠です。
入浴施設(スーパー銭湯etc.)、ホテル・旅館、高齢者施設などで衛生管理を担当している方は、まずは学ぶことから始めてみませんか?

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