■2018年 第23週(6月10日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第23週の速報によると、576名(前年同週537名・前年同週比7.3%増)の感染者が報告されました。 (グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
3週連続(第19週46名→第20週52名→第21週59名)で前年を大きく上回った後、先週は37名と少し落ち着いたかに見えましたが、今週は52名と再び多くの報告がありました。
(グラフ⑤参照)※別ページで表示(PDF)
このページでは、何度もお話ししていますが、例年のレジオネラ症のピークはこれから7月にかけてです。
屋内・屋外問わず蒸し暑く、作業をするにはたいへんな季節ですが、想像以上に菌の繁殖は早いということを意識しながら、日々の衛生管理(清掃・消毒)を行って下さい。
5月末(第22週6月3日現在)の
感染地としての報告数(感染源となった施設や場所の都道府県が特定されている数値)は、以下の通りです。
■報告数が多いのは、
①愛知県 27名
②神奈川県 22名
広島県
④静岡県 18名
⑤富山県 17名
⑥埼玉県 16名
⑦福岡県 15名
⑧千葉県 14名
新潟県
兵庫県
などとなっています。 |
■増加数が多いのは、
①愛知県+11名(昨年16名→今年27名)
②富山県+10名( 7名→ 17名)
③埼玉県+ 8名( 8名→ 16名)
新潟県 ( 6名→ 14名)
⑤静岡県+ 6名( 12名→ 18名)
などとなっています。 |
■報告数が少ないのは、
①青森県 0名
山梨県
香川県
高知県
⑤熊本県 1名
⑥岩手県 2名
秋田県
福井県
佐賀県
⑩石川県 3名
鳥取県
長崎県
宮崎県
鹿児島県
などとなっています。
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■減少数が多いのは、
①広島県 -44名(昨年66名→今年22名)
②神奈川県-15名( 37名→ 22名)
③茨城県 - 9名( 15名→ 6名)
④石川県 - 8名( 11名→ 3名)
⑤青森県 - 6名( 6名→ 0名)
などとなっています。 |
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→ここをクリック **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。