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吉野山老舗旅館 ポンプ故障…代用沸かし湯で「天然温泉」/奈良

 2015年(平成27年)4月8日付け毎日新聞は、桜の名所として知られる奈良県吉野町の吉野山にある創業300年の老舗旅館が昨年9月、水道水を沸かした湯の風呂を「天然温泉」と表示していたことが景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、県から是正指導を受けていたことが分かった、と伝えた。
 旅館によると、温泉水をくみ上げるポンプが昨年8月末に故障し、沸かし湯で代用していたという。しかし、その後も約1カ月、ホームページなどで天然温泉とうたって客を集めていた。
 旅館「さこや」で、経営者の大村陽会長(78)は吉野町議も務めている。大村会長は「県の指摘まで(景品表示法という)法律があることを知らなかった」と釈明している。
 県によると、さこやは2004年10月に敷地内の谷間で温泉を掘削。泉質の分析書を提出し、'05年7月に温泉利用許可を受けた。館内の露天風呂などにポンプでくみ上げて「100%源泉かけ流し」と表示し、ホームページにも掲載。吉野山では数少ない天然温泉の宿泊施設として人気を集めた。
 ところが昨年9月29日、県吉野保健所に「水道水を利用している」という趣旨の匿名の投書があった。保健所が同日中に確認したところ、ポンプの故障で温泉をくみ上げられなくなっており、水道水を沸かして湯船に張っていたことが判明。「天然温泉」とうたいながら水道水を提供している点が、景品表示法違反に当たるとして、保健所は是正を求める行政指導をした。
 さこやは直後に「天然温泉」などと記した看板に張り紙をしたほか、ホームページに「お知らせ」として温泉の一時停止を説明する文章を掲載する措置を取った。ポンプの修理は完了したが、まだ温泉は再開していない。
 一方、さこやは行政指導を受けた後の昨年10月、保健所に報告書を提出したが、ポンプの故障時期は「9月23日」と記してある。大村会長は食い違いについて「理由は分からない」と述べている。

ニュース資料:2015年(平成27年)4月8日(水)毎日新聞