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4割が10年以上前の温泉分析表-改正法定更新進まず/青森

 2010年4月9日(金)付の河北新報は、東北一の温泉地数を誇る青森県で、改正温泉法で義務付けられた温泉分析書の更新が遅れている。2000年以前に温泉成分を分析した施設は改正法で、昨年末までに再分析し、分析書を更新することになっていたが、対象施設の約4割が未更新。進ちょく状況は東北の他県に大きく水をあけられている。県内の温泉愛好家団体からは「温泉県・青森の名折れだ」との声が上がっており、県は業者の指導を強化する方針だ、と伝えた。
 青森県自然保護課のまとめ(2月末現在)によると、再分析を終えたのは、対象となる公衆浴場や温泉付き老人福祉施設219カ所のうち、128カ所。残る91カ所が違反状態だという。
 東北各県では昨年末現在、山形が259カ所中255カ所(更新率98.5%)、岩手が62カ所中54カ所(同87.1%)、秋田は197カ所中159カ所(同80.7%)で更新を終了。福島も3月末現在、231カ所中222カ所(同96.1%)が更新を済ませた。同様の集計を行っていない宮城を除き、青森の遅れが際立っているという。
 青森県内の温泉愛好家らでつくる市民団体「温泉地活性化研究会」の谷口清和代表=青森市=は「青森には県全体を束ねる温泉協会のような組織がなく、指導が行き届きにくいことが背景にある」と指摘。「分析書は泉質を確認する物差し。温泉ファンの不信を招かぬよう、危機感を持って、更新に取り組んでほしい」と訴えているという。
 12月に東北新幹線新青森駅開業を控え、観光への悪影響も懸念される。青森県は「違反には罰則もあるが、まずは直接、担当者が事業者に出向くなどし、更新を急がせたい」(自然保護課)としているという。 [改正温泉法]2004年に白骨温泉(長野県)で発覚した「温泉偽装問題」を受け、2007年10月に施行。これまで温泉施設の開業時などに1回だけ行えばよかった成分分析を、10年ごとに行うよう事業者に義務付けた。2000年以前の分析は、猶予措置で2009年末までに再分析することが盛り込まれた。
ニュース資料:2010年(平成22年)4月9日(金)河北新報


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